濱松一中・浜松北高 同窓会総会2024

時は早いもので、総会の鍵を受け取ったあの日から一年が経過しました。この数年を顧みますと、新型コロナウイルス感染症の蔓延により人と会することが制限され、本校同窓会総会の開催も一時は中止という苦渋の決断を余儀なくされました。しかしながら、多くの社会活動が混迷を極める中においても、幹事学年となられた諸先輩方は、「どうしたら開催できるのか」という一点に傾注され、2020年の浜松-東京横断リレーマラソン、2021年のオンライン開催、2022年の感染症対策を施してのリアル開催、そして2023年のフル開催と、歩みを止めることなく脈々とバトンを繋いでくださいました。そのお姿に心から敬意を表するとともに、我々も諸先輩方が繋いでこられた想いに応えつつ、「今できる最高の形で次に繋ごう！」との思いで準備を重ねてまいりました。

2024年度の同窓会総会テーマは「轍（わだち）」です。轍とは“車が通り過ぎたあとに残る車輪の跡”でありますが、これを北高同窓生に置き換え、同窓生各位がこれまで歩んできた軌跡と、これから刻んでいく未来の軌跡を表現しております。この同窓会総会が、“今”を起点に“今まで”と“今から”を結ぶ有意義な機会となることを思い描きながら企画立案を進めてまいりました。そうしたエッセンスを、記念誌や講演会、そして懇親会を通じて感じ取っていただけたら幸いです。

本総会の設営にあたっては、当時の友人やクラスメイトとの再会は勿論のこと、当時は繋がらなかった新たな友人との出会い、広告協賛依頼やチケット販売活動を通じた多くの先輩や後輩との出会いがありました。また、多くの関係者と共に設営していく難しさや厳しさ、そして楽しさを知ることができ、今後の人生に役立つ大変貴重な機会となりました。これまで「なぜ同窓会総会を行う必要があるのか？」と考える時もありましたが、こうした出会いや経験は同窓会の大きな意義や価値であり、総会実行委員とは、それを実感し、今後体現していくための得難い機会なのだと確信することができました。

1894年に静岡県尋常中学校浜松分校として創立して以来、浜松北高は創立130周年という節目の年を迎えました。これまでの歴史の中で新たな時代を創造した同窓生が幾多も輩出されてきましたが、本同窓会総会をきっかけとして、これからも「自主独立」の精神を燃やし、各方面において時代を切り拓いていく北高同窓生であり続け、共に未来へと輝かしい“轍”を延ばしていきましょう！